PROCEDURES / ヤンヒー病院
最終更新 2009.09
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輪状甲状軟骨接近術(ヤンヒー病院)

発声禁止 約1週間術直後は強い裏声落ち着くまで2〜3年

甲状軟骨と輪状軟骨の間を糸で引き寄せて声帯を緊張させ、声の高さを変える手術です。声帯を直接いじらないため、術後短期間であれば(声帯じん帯が伸びる前)元の状態に戻せる場合があります。

術式の図

輪状甲状軟骨接近術の図

特徴

  • 首の傷痕の位置は、正面から見て若干目立つ位置になる。
  • 発声禁止期間(1週間程度)を過ぎれば、一応発声できる。
  • 声帯じん帯が伸びることを考慮してかなり強めに引っ張るため、術後の声は超裏声になる。落ち着いたレベルの声を出せるまでに長くて2〜3年かかるといわれる。
  • 手術前に高い声の出し方が分からなかった人は、半ば強制的にボイトレしている状態になるため、将来的に声が元のレベルへ戻った後でもそれなりに高い声をキープできる可能性がある。
  • ノンカム・フルタイムの方が受ける場合、術後の声の状態を周囲に説明しづらい可能性がある。

手術の流れ

  1. DAY 0 / 診察通訳と一緒にドクターの診察と術前カウンセリング。
  2. DAY 0 / 検査ファイバースコープで声帯を確認し、その状態で発声して写真を撮る。声のピッチ(Hz)を測定。
  3. DAY 0 / 録音地声で300〜500字程度の文章を読む(録音していると思われる)。
  4. DAY 0 / 手続き受付で手術の手続きをして費用を支払う。術前検査・レントゲン等。
  5. DAY 0 / 手術手術は1〜2時間程度。
  6. WEEK 1発声禁止1週間程度。この期間は咳もささやき声も絶対に禁止。
  7. WEEK 1 / 抜糸抜糸。術前と同じようにいろいろな検査をする。この後から発声可能(ただしかなりの裏声状態)。
  8. YEAR 2-32〜3年後には声がほぼ落ち着いてくる。

体験者の声

タンがからむ(術後1年位まで)。2年ほど経ったらほとんどなくなった。
声が高くなりすぎてしまう。
粉っぽい食べ物や柑橘系のホットドリンクでむせやすかった(術後1年位)。
術後しばらくは声のコントロールが全く利かず、ほぼ棒読み状態だった。
声域が狭くなるため初期は特に歌いづらい。抑揚が付けられるようになれば高い歌は問題なく歌える。
術後2年位で声も精神的にもかなり落ち着いた。最初は「え」が発音できないほど抑揚がつけられなかった。

手術のキズ

輪状軟骨の少し上付近、真正面に傷ができます。下は術後2年の方の写真です。キズの場所が分かりやすいよう照明で影をつけていますが、実際に目の前で見ると色・キズ跡ともにほぼ分からない程度に回復していました。

術後の発声練習

術後しばらくは抑揚のない高い声しか出せなくなります。手術でピンと張った声帯が徐々に伸びてくると、段々と低い方へ抑揚がつけられるようになります。抑揚がほとんどつけられないほどの高い裏声になるため、周囲から「聞き取りにくい」状態になりがちです。こういう時はなるべくゆっくり話すようにしてください。

高い声で話すことに最初は躊躇する方もいますが、この手術では強制的に高い声になるため、術後数年経っても「自分の高い声」に慣れているという利点はあるようです。